今回は、防災用品として重要なヘルメットについて、本当に必要なものを選ぶ際のポイントをご紹介させていただきます。
世の中には防災用品や役立つグッズの情報があふれかえっています。
その中から自分に最適なものを選ぶのはけっこう大変です。
例えば、キャンプがお好きな方でしたら、キャンプ用品については、長年の経験からグッズ選びのポイントは自分なりに理解されていると思います。
また、気になるグッズがあったら、実際のキャンプで試しに使ってみる、ということができますよね。
しかし、防災用品やグッズに関しては、そういう訳にはいきません。
ですので、本当に必要な防災用品の選び方は、自分で情報を集めて、自分でちゃんと吟味して、自分で納得して選ぶということが、その時が来ても後悔しないひとつの方法ではないかと思います。
本記事は、私が防災用品やグッズを選ぶために調べたポイントを情報共有するために、できるだけわかりやすくお伝えすることを目的としてます。
後悔しないための防災用品やグッズ選びに少しでもお役に立てれば幸いです。
防災用のヘルメットの選び方
選ぶ際のポイントとしまして以下の4つを挙げました。
- 用途の観点での選び方
- 国による安全検定規格
- 頭部のクッションやあご紐の調整機能
- 素材と耐久年数
以下で順に説明していきます。
用途の観点での選び方
ひと言でヘルメットといいましても、バイク用のフルフェイスのヘルメットがあったり、工事現場で作業する方々用の工事用ヘルメットがあります。あと、野球のバッター用のヘルメットもありますね。
他にも色々なヘルメットがあります。
しかし、防災に特化した防災専用ヘルメットというものは、探してみたのですが、見つかりませんでした。
災害時にヘルメットがあったほうが良いのは、別記事「防災の対策マニュアル「第五回 自助-災害に備えるために本当に必要な防災用品やグッズ、備蓄品 Part1」でも書かせていただきました通り、単純に身体の中で最も大事な頭を守るためです。
一方、バイク用や工事用や野球用のヘルメットも、事故が発生した際に頭を守るために着用するのですから、災害用としても十分使えると考えられます。
しかし、バイク用のフルフェイスは、外の音が聞こえづらかったり、多少視界が狭くなりますので、避難する際には向いてないと思います。
でも、災害発生時には問題なく使えると思います。
また、野球用のヘルメットは、あご紐が付いていないので脱げ易いのが難点でしょう。
以上を踏まえますと、災害発生時から避難するまでの間は、頭を守るように作られた一定の基準を満たしているヘルメットであれば何でも使えそうですが、避難するときや避難先のことを考慮しますと工事用のヘルメットが良いと考えました。
国による安全検定規格
ヘルメット製品が安全基準を満たしているかをチェックする国家検定規格というものがあります。
それに合格しているものでしたら安心です。
合格しているかどうかは、ヘルメットのシールなどに記載されてますので、必ず確認しましょう。
国家検定は、飛来/落下物用、墜落時保護用、電気用の3種類の検定がありますが、最低でも飛来/落下物用に合格しているものをおすすめします。
墜落時保護用も合格していれば、もっと安心です。
飛来/落下物用や墜落時保護用の検定は、数kgの重りを所定の高さから落下させる試験などを、色々なパターンで行い、所定の条件をクリアする必要があります。
電気用の検定は、ヘルメットの中と外に電極を置いて、所定の電圧をかけても絶縁性が保たれることを確認するそうです。
100均などで売られているヘルメットはおすすめしません。
頭部のクッションやあご紐の調整機能
ヘルメットと頭の間に衝撃を吸収する緩衝材(例えば発泡スチロールなど)が付いているかどうか確認しましょう。
これは、高いところから落ちて頭を強打した際に、その衝撃を吸収してくれます。
また、頭を固定するヘッドバンド部分は頭の大きさに応じて調整できるものを選びましょう。
あご紐も付け外ししやすいものを選んだ方が良いです。
素材と耐久年数
ヘルメットの素材には、ABS、FRP、PCなど、色々な種類があります。
素材によってヘルメットの耐久年数(超えると品質が保証されない)が違います。だいたい3年(FRPは5年)です。
耐久年数を超えた場合は、商品の品質が保証されないようです。
ちなみに、海外のヘルメットの耐久年数は7年以上とかの製品もあるようです。
防災に向いているおすすめなヘルメット
「防災用 ヘルメット」で検索してみたり、日本ヘルメット工業会という一般社団法人のサイトで、協会に加入しているメーカー(有名企業も名を連ねてました)のサイトを見まくったりしたのですが、かなりの種類のヘルメットがありまして、選ぶのが大変でした。
1つのメーカーだけでも数十種類もあったりするんですよね。
本記事でご紹介する商品は全て、以下の条件を満たすものを選びました。
- 国家検定規格で「飛来/落下物用」と「墜落時保護用」に合格している
- 耐久年数が3年以上である
ではご紹介していきます。
(株)谷沢製作所 前ひさし型ヘルメット
頭囲は53cm~63cm、重さは365gです。
ヘルメットに落ちた雨粒が、そのまま下に落ちずに縁の溝を伝って前に流れ落ちるようになっているのが、ちょっとした工夫なのですがすばらしいと思いました。
雨の日は雨具を着ているとはいっても、首筋から入る雨を少しでも減らせたら良いですよね。
ミドリ安全(株) SCM RA KP付
頭囲は55~62cm、重さは415g。
見た目はとてもシンプルで、お値段もリーズナブルです。
ヘルメットとしての機能はとても高くコスパの良い商品となっております。
FRP製ですので、丈夫で長持ちします。
製造メーカーであるミドリ安全(株)も防災向けのヘルメットとして扱っていました。
上のヘルメットは適性の頭囲が一般向けで、女性や子供にはちょっと大きいかもしれませんが、同等の性能でちょっと小さめなサイズのヘルメットもありました。
DICプラスチック(株) 折りたたみヘルメット IZANO2
頭囲は47~62cm、重さは450g。
実はこのヘルメット、段になっているところで3段分潰すことができるんですよね。
後頭部に各段のストッパーが付いています。
値段はちょっと高めなのですが、コンパクトにたためて、性能も十分な製品です。
会社のような保管数が多い場合に向いています。
最後に
ご紹介出来なかったヘルメットの中にも、当然良さそうなヘルメットはあったのですが、値段が高かったり、高性能すぎるなど、本記事の趣旨とちょっと離れてしまうものは対象から外させていただきました。
また良いヘルメットを見つけたら、この記事を更新したいと思います。
もし、おすすめのヘルメットをご存知でしたら、その体験談などをコメントいただけると大変うれしく思います。
良いものがありましたら、本記事に掲載させて頂くかもしれません。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
(注)
本記事の内容は決して無責任に書いている訳では御座いませんが、自己責任でご利用頂きますようお願いいたします。
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