鶏肉の料理の定番といえば、やはりジューシーな唐揚げでしょうか。
専門店で買った唐揚げはたまらないですよね。コンビニのレジ横に並んでいる唐揚げも人気ですね。
でもネットで公開されている鶏肉を使った料理のレシピなどでは、シンプルな塩焼きをよく見かけます。
特に鶏もも肉の塩焼きがおすすめみたいですね。
先日、親しい知人のために腕を振るう機会がありまして、鶏もも肉の塩焼きを作ることに。
どうせならこだわりの鶏肉を使おうと思い立ちまして、ネットで調べてみることにしました。
その結果、かなりこだわりの強い鶏肉を見つけまして、今回の塩焼きの具材として使うことに決めました。
本記事では、知人のために作った鶏もも肉のうま塩焼きの作り方と、その時に使いましたこだわりの鶏もも肉のご紹介、美味しさや生産会社のこだわりについて説明しております。
「秋川牧園」の鶏もも肉が気に入った理由
本記事のタイトルにも出ていますが、私が気になったのは、山口県にあります「秋川牧園」の鶏肉です。
鶏もも肉のうま塩焼きのご紹介をする前に、なぜ「秋川牧園」の鶏肉に目がとまって、購入するに至ったかについて先にお話しさせてください。
最初に調べたのは、一般的に美味しい鶏肉とはどのような鶏から生産されているかについてです。
調べてみた結果、鶏肉選びのポイントとして以下の3点を重視することにしました。
- 鶏が育てられている環境
- 鶏に与えているエサ
- 鶏に投与される薬品の頻度
上質な鶏肉を生産している養鶏場や農場は色々あるのですが、上の3つのポイントについて調べていくうちにだんだん絞られていきまして、最終的に残ったのが「秋川牧園」でした。
3つのポイント以外にも「秋川牧園」独自の興味深いこだわりを持っていることを知ることができたのも選んだ理由のひとつです。
「鶏が育てられている環境」へのこだわり
秋川牧園には、山口県・島根県・福岡県・熊本県に10カ所以上の養鶏場があります。
そこで育てられている鶏は、自然の日光や風がよく入ります開放型鶏舎で育てられています。
日中はよく食べてよく動き、夜はゆっくり休む、というごく普通の生活をおくっています。
でも一般的な養鶏場の場合、日光が閉ざされた鶏舎の中で一日中照明が点いたままのところで飼育するのが多数派のようです。
鶏は明るいとエサをいっぱい食べるようでして、結果的に早く太るんだそうです。
たしかに短期間で出荷できるようになれば儲けも増えますよね。
鶏肉の美味しさ的には、もちろんストレスなく自然な環境で育てた方が良いそうです。
また、鶏の生活スペースに関してですが、全国平均では1坪50~60羽程度(参考:Wikipediaの「ブロイラー」)なのですが、秋川牧園では35羽程度だそうです。
1坪は約3.3㎡ですので、全国平均では1㎡に約18羽もの鶏が詰め込まれていることになります。
秋川牧園では1㎡に10羽程度です。
「鶏に与えているエサ」へのこだわり
秋川牧園の食用の鶏は菜食主義者です。
エサは植物性の材料のみを使っていまして、その材料も遺伝子組み換えしていない・ポストハーベスト無農薬(収穫した商品に使用する農薬を使わない)のものを使用するこだわりようです。
しかも、そのエサの一部の材料(飼料米など)は自社生産していると知ってビックリです。
そもそも鶏は野菜が好物ですので、秋川牧園が使用している植物性のエサは、鶏にとっても最高のごちそうなんですよね。
でも一般的には、エサ代の節約や高カロリーのものを与えて早く太らせるなどの理由で、動物性飼料を混ぜる養鶏場が多いようです。
肉骨粉や蒸製骨粉(チキンミール、フェザーミール等)などのような原料ですね。
牛の肉骨粉は規制されていますので牛や豚・鶏の飼料として使えませんが、豚の肉骨粉は鶏への規制対象外ですので与えることは可能だったりします。(参考:農林水産消費安全技術センターの公式サイト)
「鶏に投与される薬品の頻度」へのこだわり
秋川牧園の食用の鶏は、飼育期間中に抗生物質や抗菌剤などの薬品は未使用です。
※国によって投与が義務付けられているワクチンは除きます
このことを初めて知ったときは、正直言ってあまり重要さが分からなかったのですが、色々調べてみるとスゴイことだと理解できました。
一般的には、感染症予防や成長促進を目的として抗生物質や抗菌剤などが投与されています。
「鶏が育てられている環境」のところに書きました通り、一般的には鶏にとって可哀そうと思われる環境で飼育していますので、病気などの対策は重要なのです。
でも病気などの対策で抗生物質や抗菌剤などを多量に投与しますと、その薬品が体内に残ったままになってしまう場合がありまして、それが人間の身体に及ぼす影響が公式な論文などで指摘されています。
※これらは科学的に証明するのは難しいようです。
秋川牧園の鶏には抗生物質や抗菌剤などは投与されていないのですから、上のような心配は無用ということになります。
効率重視の一般的な養鶏場と秋川牧園との違いをご説明しましたが、一般的で多数派の養鶏場があるおかげで、私たちは鶏肉を安く買うことができるんですよね。
でも、特別な日や自分へのご褒美など、たまにちょっとだけ贅沢するのはアリだと思いませんか?
秋川牧園の鶏は、ここでご紹介したこと以外にもまだまだこだわりがあるのですが、長くなりそうですので、それは別記事でご紹介させてください。
「秋川牧園」の鶏もも肉を使ったうま塩焼き
秋川牧園のこだわりはこのくらいにしまして、早速調理開始したいと思います。
いつもはスーパーのブランド鶏肉を使っていまして、それで普通に満足している私です。
秋川牧園のこだわりの鶏肉ですとどんな違いがあるのでしょうか。
とても楽しみです。
なお、今回は秋川牧園で販売していますお試しセット(冷凍)の鶏もも肉を使用しました。
※なぜお試しセットにしたかにつきましては後述しております。
材料
鶏もも肉 300g
塩 3g
コショウ 少々
鶏肉の自然解凍
まずは冷蔵庫で8時間ほどかけて自然解凍します。
調理するのは午後ですので、朝一で冷凍庫から冷蔵庫に移しました。
8時間後の状態です。
鶏肉の下ごしらえ
地味な作業ですが、鶏肉の下ごしらえとして、いつも以下を行っています。
- キッチンペーパーで表面の水気をとる(臭み防止)
- 黄色い脂身を取り除く(臭み防止)
- 皮面を包丁でまんべんなく突き刺す(焼縮み防止)
- 身の部分に軽く包丁を入れて筋切りする(焼縮み防止)
- 厚さをそろえるために厚めの部分を切り開く(火の通り)
鶏肉を焼く
まずは塩コショウします。
塩は鶏肉の1%程度の量を使用しています。(過去にネットで見つけた情報)
そして20分くらい常温のまま寝かせます。(鶏肉を常温にするため)
フライパンは事前に軽く温めて、弱火と中火の中間くらいの火で焼き始めます。
油は使用しません。(重要:なるべく余計なものを入れたくないので)
※焦げ付きやすいフライパンの場合は少量入れるのもアリかもです
最初は皮面からです。
すぐに鶏もも肉の上にアルミホイルを敷いて、その上に小さ目のナベ(中に少し水を入れて重くする)を置きます。
ナベの目的は重しです。(過去にネットで見つけた情報)
そのまま8分程度焼きます。(途中でナベとアルミホイルを外して焼き加減を数回確認)
皮面がいい感じに焼けていたら裏返します。
裏返して3分ほど焼きます。
いい感じに焼けていたら火を止めて、そのまま5分ほど余熱で温めます。
できあがりです!
※もっとキレイに並べればよかったですね・・・
秋川牧園の鶏もも肉で作ったうま塩焼の感想
フライパンで焼いていた時から感じていたのですが、油のギトギト感がほとんど無いんですよね。
上の出来上がりの写真からもご理解いただけると思います。
以前、スーパーのブランド鶏の肉を焼いたときは、鶏肉からもっと油が出ていたのですが。
正直いいますと、この時点では「焼き方が悪かったからちょっとパサついちゃうのかな」と心配でした。
で、おそるおそる食べてみたところ・・・。
「う・ま・っ・!!」
つい声が出てしまいました。
パサつくどころか、柔らかくてプルプルでシンプルなのに旨味たっぷりでスゴク美味しかったです。
一緒に食べた知人も同じ意見でして、今度集まるときにまた焼いて!と言われてしまいました。
結局ひとり2切れずつでしたので、一瞬で全部無くなることに。
そのときの光景が今でも目に浮かんできます。
秋川牧園の鶏肉を選んで正解でした。美味しいお肉をありがとうございました!
今回利用した秋川牧園の商品のご紹介
鶏肉のうま塩焼きのために購入した商品は、秋川牧園の利用が初めての方限定で購入が可能な「お試しセット」です。
お試しセットを選んだ理由
最初は公式のネット通販で購入しようとも思ったのですが、鶏肉の量が多めのものしかなくて、秋川牧園の鶏肉の試食としてはちょっと多過ぎました。
さらに公式サイトを読みあさっていますと、「お試しセット」という文字が。
お試しセットは冷蔵と冷凍の2種類ありましたが、お肉が多く入っているほうの「秋川のお肉と冷凍食品セット(冷凍)」を選びました。
冷蔵のお試しセットにも鶏肉は入っているのですが、冷凍セットに入っている「からあげ」や「チキンナゲット」なども気になってしまったので、冷凍のほうにしてみました。
お試しセット「秋川のお肉と冷凍食品セット(冷凍)」のご紹介
送られてきましたダンボールの中身は以下のとおりです。
- 若鶏もも肉 300g
- 黒豚ロースしゃぶしゃぶ 200g
- 無添加冷凍食品(チキンナゲット、唐揚げ、チーズささみロール)
秋川牧園の商品解説やお試しセットの詳細は、秋川牧園公式サイト内の特設ページでご確認ください。
さいごに
正直言いますと、エサや飼育方法が違ったからといって、その差が鶏肉の味で分かるんだろうかとちょっと心配でした。
でも実際に食べてみたら、素直に美味しいと感じることができました。
へんに引っかかるものが何もなくてシンプルな旨さなので、いくらでも食べられるような鶏肉です。(個人的な感想です)
気になる方はぜひ一度お試しになってはいかがでしょうか。
最初はお試しセットをおすすめします。
実は、あまりに「秋川牧園」の鶏肉が美味しかったので、この会社で生産している卵に興味がわいてしまいまして、卵も購入してしまいました。
それに関しましては別記事「秋川牧園のこだわり卵を使って卵かけご飯を食べてみました」でご紹介しております。
よろしかったらご覧いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント